歯科鍼灸 ~薬に頼らない新しい選択肢、即効性と副作用が魅力~

歯科鍼灸イメージ


 当院では歯科治療の一環として鍼灸を手掛けています。歯科鍼灸。聞き慣れない言葉に少し驚かれるかもしれません。2025年現在、鍼灸を導入している歯科医師は少ないと思います。まずは導入決定した経緯をご説明します。


 日々の診察で私(院長)が診るのは虫歯や歯周病だけではありません。虫歯でも歯周病でもないのに、歯や顎が痛い、詰め物が取れた、歯が欠けた等の症状に対応することがあります。歯のすり減り、歯茎の骨瘤、かみ合わせ等から、恐らく咬みすぎが原因ではないかと推測される人が多く、そういう人に私(院長)はいつも話すのです。
 「口にも正しい姿勢があるんです。要点は3つ。
 1つは、唇は閉じること。
 2つめは、舌は口蓋に付けること。
 3つめは、食事の時を除いて奥歯と前歯は常に触れ合わさないこと。
 これらが守れていないと歯の寿命はどんどん縮んで、大抵、奥歯から失っていくことになります」と。
 咬みすぎが常態化している人は「そんなのどうしろと?」と思うことでしょう。そんなとき私(院長)にできることは、
・ミクロン単位の削合で咬み合わせを弱くする
・歯を守るためのマウスピースを作る(真面目に使って1週間で穴を開けた人がいました)
・咬筋を緩めるストレッチを伝授する(案外これで多くが改善)
・「鍼灸院で咬筋を緩めてもらってください」とお願いする。
 それくらいでした。でも患者さんはなかなか鍼灸院に行ってくれません。なので暫くしたら「また取れた、欠けた」といって補綴を繰り返す。それが現実としてありました。


 再び噛めるように補綴治療は必要です。が、繰り返し治療する身にもなってみてください。「本当にこれでいいのだろうか」という疑問や、対症療法でしかないのでは?という不安を感じるようになったのです。患者の根本的な問題解決に迫るにはどうすればいいか。歯医者は補綴治療ばかり手掛けるけれど、咬みすぎないよう咬筋を緩める、無駄な力をぬく、患者をリラックスさせることもまた、補綴と同じくらい大切なのではないか。咬筋など筋肉に直接アプローチできないものか?最近はボトックス注射という治療も選択肢としてあるようだけど、個人的に必要ない菌は極力体内に入れたくないのでおすすめできない。やはり鍼灸が一番いいと思う。⋯こんな感じで悶々とするうち、「もう自分で鍼灸すればいいのか」と思い至り、導入を決意しました。


 当院の鍼灸は、深遠な鍼灸のほんの一部を手掛けるにすぎません。歯科領域のみで、首から上の施術を基本とします。一部だけにも関わらず鍼灸には驚くほどの即効性があります。全身は筋膜で繋がっているため、施術したのは首から上なのに、全身が軽くなったり暖かくなったりします。おかげで肩こりや頭痛の軽減、顔のリフトアップなど、嬉しい副作用が期待できることは魅力です。
 また折角なので持続させたい。ですから、散髪やマッサージに定期的に通うように、歯科定期検診にプラス鍼灸でリラックスする。そんなスタイルがおすすめです。保険対象外で1回2000円。専門鍼灸院よりやさしい値段設定としました。毎日の不調をなんとかしたいとワラにもすがる思い人方から、健康志向の人まで。幅広い人が対象です。もちろん歯科鍼灸のみも承っております。何でもお気軽にご相談ください。


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